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2008年5月10日 (土)

澤上篤人「10年先を読む長期投資」

M0354964801  この本はあまりお薦めできません。澤上さんは、「さわかみ投信」を運用するファンドマネージャーですけど、大型株はあまり、買わないので、一致している銘柄が少なくて、私の場合は、竹田和平さんとは、一致している銘柄が多いのです。竹田和平さんは低PER狙いです。分散・長期・人気銘柄を避ける・小型株と、私の投資スタイルに一番の近いのが竹田さんです。後、配当が大事だと思うのも、共通点です。澤上さんは配当に言及していません。
 例えば、澤上さんは10年先を考えろと書いて、介護用ロボットの可能性を示唆しています。でもそうした予想は当たらないものです。鉄鋼業・海運業の今の業績を2002年にでも、予想していた人は大儲けです。飯野海運は、株価が当時は20円でしたが、今では20円配当をくれます。中国や新興国の経済の発展は多くの人が予想していたのですが、鉄鋼業やましてや海運業が復活すると予想できたでしょうか。私が海運・鉄鋼を買ったのですが、遅すぎました。それでも堅調に上がってはいます。
 澤上さんは、買い時・売り時は、「逆張り」を主張します。業績が悪いときに「その会社の業績の回復力」を信じて買うべきだと書いています。そして、株が下がるのを待って買えとも書いていますが、「押し目待ちに押し目無し」という諺がありますが、そう、うまく買えるとは思えません。私はタイミングは一切無視します。割高な時、割安な時、それぞれありますが、どちらにしろ買いを入れます。割高な株を売りますが、澤上さんの場合は現金を持って、下がったら買えといってます。私は売って買い換えます。売りのタイミングは業績が良い時に「売れ」ですが、過去最高益を何度も更新しているトヨタ自動車・武田薬品は、今は手元にはなくて、今期の業績が悪い今が「買い時」なのでしょうか。よくわかりません。
 夏休み前には、持ち分を処分する投資家がいるので、株は下がるので、その時が「買い時」とか書いていますが、インターネットが発達した現在では、そんな投資家はいないでしょう。むしろ、「株価を見ない」というジム・ロジャーズを見習うべきです。ジムさんが、世界旅行をしている時、株を持っていても、株価のことはあまり気にしていないしと思います。本を読んでいるとわかるのですが、澤上さんが一番株価を気にしていると思います。バフェットなんかは、「株価を無視する」ですから、むしろ、そちらを見習うべきでしょう。
 澤上さんは、いつも「今が買い時」とか言っている気がします。澤上さんは、少数の株でポートフォリオを築くべきと考えているみたいですが、私は時期も、銘柄も分散するべきだと思います。「好きな会社」を買えというのは、同感ですが、あまり好きになりすぎるのもよくありません。むしろ、素人は竹田和平さんのように、小型株で経営者の顔が見える会社、株主への還元に熱心な会社を選ぶべきだと思います。

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